中学生が高校受験対策を目的にした塾選びで個別指導塾をえらぶメリットとデメリット         

個別指導塾で受験対策 塾情報

個別指導塾で高校受験対策はできるのか?

高校受験に向けて、集団塾と個別指導塾のどちらにしようか迷っている人からすれば悩ましいところだと思います。

結論をいえば、個別指導塾でも高校受験対策はできます!

ここでは個別指導塾で高校受験対策をおこなうメリットデメリットについてお伝えしたいと思います。

個別指導塾と集団塾の選択のポイント

少なくともある程度の成績があり、授業スピードについていける自信があるなら、高校受験対策については集団塾を選ぶメリットがあります。

ただ、英語・数学の主要科目で平均点を下回っていたり、逆に理科・社会・国語が大きく落ち込んでいない場合は、自分に合った授業を掘り下げて受けることができる個別指導塾にメリットがあると思います。

また、高校に入ってからも継続して学習をおこなう科目である、英語や数学の苦手意識を克服するには、手厚い指導を受けることができる個別指導塾が最適だと思います。

個別指導塾の授業は高校受験対策に向いているのか

個別指導塾は生徒一人一人のレベルや習熟度に応じて、その生徒だけに合わせた授業を行うことができるのが最大のメリットです。

個別指導塾は、週に1回1教科、または週に2回2教科の受講が平均的で、教科書準拠の教材を使用した、定期テストに照準を当てた授業が一般的です。

そのため、集団塾に比べて出題範囲の狭い定期テストでは結果が出やすい傾向がありますが、その反面出題範囲の広い実力テストには対応しずらい面があるのは確かです。

個別指導塾で受験対策をおこなうメリット

前述したように、個別指導塾は範囲の狭い定期テスト対策に効果があるとともに、生徒一人一人に合わせた指導ができるので、以前に習って忘れてしまったところを発見することができます。

学習というのは全て系統的に行うものなので、今習っている単元のわからない部分を掘り下げていくことで結果的には過去にさかのぼった授業になります。

ここが、個別指導塾の「その生徒だけに合わせた授業」のメリットになります。

また、熊本県を例にあげると、高校受験に必要な内申点は3年生の2学期までです。

つまり、2学期末テストが終われば受験対策1本で授業をおこなうことができるため、2学期中間テストが終了後、公立高校受験生なら2月末までの3ヵ月間受験対策をおこなうことができます。

個別指導塾で高校受験対策をおこなうデメリット

個別指導塾で受験対策

個別指導塾で高校受験対策をおこなう上での最大のデメリットは料金面です。

ただ、受講するかどうかを決めるのは保護者生徒なので、受講数を増やさなければ当たり前ですが料金が高くなることはありません。

個別指導塾では料金的な面からも受講する科目は英語のみ、数学のみ、又は英語・数学の週2回2教科が一般的になります。

中学生3年生の受験生の場合は、主要科目といわれる英語と数学を週1回ずつ+αくらいが平均的でしょう。(+αとは受講科目を週2回に増やしたり国語・理科・社会を受講するものです)

そのため、高校受験対策を中心に5教科授業をおこなう集団塾に比べると受講科目以外の教科に不安が残る点がデメリットといえるかもしれません。

高校受験対策には受験科目と同じだけの受講が必要?

当たり前ですが、多くの教科を受講すればそれだけ不安は減るのかもしれません。

では、5教科受講が普通の集団塾に通っている生徒は全員が結果が出ているのでしょうか?

実際に、私の塾生の中にも教科数と料金を比較して、集団塾の方が得だからと転塾した生徒が何人かいましたが、受験結果を聞くと上がるどころか下がっている例を何人も見てきました。

不登校で学校へ行っていない生徒は別ですが、ほとんどの生徒は学校で受験に必要な学習をしています。

そのうえで考えると、少なくとも公立中学校から公立高校を受験するような場合は、塾というのはあくまでも学習のサポートとして捉えるべきだと思います。

高校受験対策の科目と費用について

個別指導塾を例にすると、受講科目を増やすごとに料金が上がるので、通常期に5教科受講するのはあまり現実的ではないように思います。

通常期は英語・数学など主要科目を受講し、夏期講習や冬期講習で国語・理科・社会などの総まとめを行うやり方が学習面でも費用面でも効率的だと思います。

それに、英語・数学については高校生になっても継続して学習していく科目になるので、両方もしくはどちらか1つでも得意科目になれば、大学入試はもちろん、就職試験(一般常識)を受ける場合でも自信になると思います。

熊本県の高校受験は何科目?

熊本県の公立高校、私立高校の入試科目は以下の通りです。

公立高校<前期試験>
面接・実技・内申点・特定科目の記述式
<後期試験>
5教科
私立高校<専願試験>
面接・3教科~5教科
<奨学併願及び一般入試>
5教科(一部3教科の高校も)
5教科は英語・数学・国語・理科・社会、3教科は英語・数学・国語が一般的

熊本県の公立高校・私立高校入試について詳しくは下記記事でお伝えしています。

個別指導塾の高校受験対策の費用のかけ方について

個別指導塾といえば成績中~下のイメージがあるようですが、少なくとも私の経験ではそんなことはありませんでした。

成績上位の生徒が苦手科目の克服に個別指導塾を選ぶと、無駄な(理解している)授業を受けることなく、費用も抑えめで効率の良い受講方法になります。

逆に、成績下位の生徒が1から塾頼みで受講するとかなりの費用になってしまいます。

例えば、1ヵ月1教科1万円の個別指導塾があったとして、

5教科受講すると1ヵ月5万円

中学3年生の場合だともう少し高くなり、その他経費もプラスすると少なくとも

1ヵ月7万円位にはなるでしょう。

最近では中学3年生の受験生で1教科1万円の個別指導塾はまずありませんので、実際はもっと高くなると思います。

料金の高い安いは個々の感覚とはいえ、毎月の塾代が7万円というのはちょっと高すぎるような…。

塾側からすれば有難いことではありますが。

まとめ

一般的には、成績上位で難関高校を受験する場合は集団塾、成績下位で学校の授業についていけていない場合は個別指導塾、のようなイメージがありますが、実際に生徒たちを見てきたものとしてはそんな単純なものではありませんでした。

学校の成績は上位でも、他人と比較されたくない、質問したいけどできないという生徒もいました。

成績下位だけど部活が終わって勉強に打ち込んで、順位が上がったと報告してくれる生徒を見ると、この生徒は大勢の中で揉まれた方がいいかもと思うこともありました。

個別指導塾を経営していた私の経験上、熊本高校合格は1人だけでしたが、済々黌高校などの4校については各校数十人の合格者がいましたので、成績上位と塾の形態は関係ないと思います。

個別指導塾と集団塾、選択するうえで各々メリットデメリットがありますが、お子さんの性格やキャラクターを考えて塾選びをおこなってください。

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