高校受験に向けた中学生の塾選びで保護者が押さえておくべき5つのポイント     

だるま合格イラスト 塾情報

お子さんが中学生になると、「勉強」「受験」について悩むことと思います。

ここでは高校受験に向けた中学生の塾選びについて重要な5つのポイントをお伝えしたいと思います。

ポイント1 合格実績で選ぶ

合格実績で選ぶ場合、その塾は進学実績を目的としているので、生徒よって向き不向きがあることに注意が必要です。

塾選びを考え始める理由の一つに「志望校」がありますが、合格実績を前面に出している塾は地域のトップ5くらいまでの高校の合格者を多く出すことを目標としています。

「○○年度、○○高校(地域のトップ進学校)○○名合格!」

のような表記を看板やチラシに出している塾ですね。

ただ、合格実績を前面に出している塾は生徒によって向き不向きがあります。

合格実績を前面に出している塾に向いている生徒

中学3年生の場合、学校の成績順を上中下で分けた場合、上ランクにいることが必要だと思います。

そして、合格実績を前面に出している塾はいろんな場面で「相対評価」つまり順位など他者との比較を受けます。

塾のこのクラスで何位、成績が落ちたので下位クラスに変更、などに適応できるメンタル的な強さもポイントになるでしょうね。

合格実績を前面に出している塾に向いていない生徒

同じく中学3年生の場合、学校の成績順を上中下で分けて、下ランクならこのような合格実績を前面に出している塾はやめておいた方がいいでしょうね。

ほんとのところは中ランクでもどうかなと思っています。

ただ、あくまで中学3年生の時点での成績ですよ。

合格実績を前面に出している塾というのは、その地域ではそれなりに名前の通った有名塾であることが多く、どうせ塾に通うなら名前の通った有名塾が良いという考え方もあります。

学校の友達も多く通っていて誘われることもあると思いますし。

学校の成績は下クラスだけど、それでも有名塾に通いたいと考えているなら、入塾時に振り分けられるクラス分けの結果で判断しましょう。

その塾がABCとクラスが3つある場合、Cクラスになるようなら他の塾を考えた方がいいです。

合格実績を前面に出している塾のCクラスは、塾の求めている生徒とは違います。

もちろん、Cクラスであっても入塾時には「一緒に頑張って志望校を目指しましょう!」とは言われるでしょうし、本人も気持ちを入れ替えて頑張ろうと思っているかもしれません。

ただ、集団形式の授業の学校で、成績が下クラスの生徒が、同じ集団形式の塾で、尚且つ自分と同じかそれ以下のレベルの生徒が集まるクラスに入って、成績が上がるとは考えにくいからです。

ポイント2 集団塾や個別指導塾などの授業形態から選ぶ

塾は指導形態によって、「個別指導塾」「集団集合塾」「自立型(自律型)塾」の形で、大きく3種類に分けられます。

指導形態 講師 メリット デメリット
個別指導塾 講師1人で1~3名の生徒に授業を行う 大学生アルバイトが中心 自分のペースに合った丁寧な授業が受けられる 料金が高くなる
集合塾集団塾 講師1人で数十人の生徒に授業を行う 上位クラスは優秀な講師が多く、学校とは違った授業を受けることができます。 同じレベルのクラス分けで、より高度な授業を受けられる 入塾テストがあるなど、塾側が生徒を選ぶところがある
自立型塾
(自律型塾)
自習形式でプリントを解かせてワンポイントアドバイスを行う 個人経営の塾が多く、良い塾に当たれば丁寧な指導を受けることができます。 料金的にリーズナブル 自己管理ができるかによって成果に差が出る

それぞれメリットデメリットがあるので、人によって合う合わないもあると思います。

ポイント3 広告をみて選ぶ

塾を知るうえで一番身近なものが「広告」ですが、広告だけで塾を選ぶのはリスクがあります。

多くの塾広告は一番知りたい料金情報を明確に伝えていないことが多く、それなのに「授業料半額」や「初月無料」のような文言が並んでいます。

また、塾というのは「当塾に通えば成績が上がる」「有名校(具体的に〇〇高校)に合格できる」のような確実な成果を訴えることができないため、どうしても「おせっかい」「寄り添った」「面倒見」のようなイメージ的な訴えにならざるをえません。

広告は参考情報の一つとして考え、最終的な判断は直接話を聞くなどして、実際のサービス内容を確認すべきです。

ポイント4 塾選びサイトを利用して選ぶ

最近では塾選びサイトを利用して選ぶ方が一番多いと思いますが、「注意すべき点」が2点あります。

注意点1 口コミの信憑性

正直なところ、口コミについてはについてはライバル塾や成果が出なかった生徒関係からの誹謗中傷、宣伝効果を狙った自塾への高評価など、匿名口コミにありがちな信憑性の低いものがあるようです。

前述したように、塾の広告はイメージ的な訴えにならざるをえませんので、「成績が上がった」「志望校に合格した」などの口コミは大きな宣伝になります。

実際に知人の塾経営者は、生徒たちに高評価投稿をお願いし、お礼に図書カードをプレゼントしていたそうで、それが生徒募集に大きく貢献していると言っていました。

また、別の塾経営者は、近くに新しい塾が開校してから、それまで口コミなんて無かったのに、急に低評価口コミが何度も投稿されていたそうです。

全てとは言いませんが、匿名の口コミは信憑性が低いと思います。

注意点2 資料請求後の対応が大変

塾比較サイトで資料請求をおこなうと、請求をした塾から確認の電話がかかってきます。

それが1カ所だけなら良いのですが、資料請求だけでもと4つ5つクリックしてしまうと一斉に電話がかかってきて、しばらくの間鳴りやまない状況になります。

塾比較サイトというのは、塾の広告会社です。これらの会社はサイトに掲載する毎月の掲載料の他に、資料請求1件当たり4,000円~7,000円の料金を塾に請求する契約になっています。

資料請求をおこなうとかかってくる電話は、表向きは「イタズラの確認」「入塾の意思の確認」と説明するところが多いですが、実際はこの1件当たり4,000円~7,000円の料金の元を取るために、何とかして入塾させようというのが本音です。

実際に1番目にアポイントを取れた方が入塾の確立が高くなるといったデータもあるので、資料請求の送信完了をした瞬間から電話がかかってくることになります。

塾比較サイトは、クリック一つで資料請求ができますし、送信前の確認画面に「こんな塾もありますよ」と複数の候補が表示されるため、行く気が無くてもついクリックしてしまいがちですが、電話対応のことも考えて、資料請求は最小限にとどめた方がいいかもしれません。

ポイント5 家からの距離で選ぶ

塾の授業は夜が中心なので、送迎を前提にしていて遠くても大丈夫という考え方もあると思いますが、せっかく高い塾代を支払って通うなら、授業のない日も自習で通うことを考えてお子さんだけでも通える状況も考えましょう。

今時どこの塾でも自習室や自習ブースがあって、塾生なら利用し放題です。

自習利用を推奨している塾の中には、自習担当講師を置いて質問を受け付けるところもあるほど。

そうなると、自宅から近く頻繁に通える距離の塾を選ぶことは重要なポイントになります。

塾の自習室については以下の記事をご覧ください。

自習利用をすることは、成績向上につながるのはもちろんのこと、塾代の軽減感が増すことにもなります。

授業で通う回数の2倍通えば、半額

4倍通えば1/4

なんて考え方もできますね。

そうなってくると毎回送迎は大変になってきます。

夏休みなどの長期休暇中は午前中から利用できる塾もあるので、できればお子さんが自分で通える距離を優先しましょう。

塾の選び方で間違えやすいポイント5点まとめ

ポイント1 合格実績で選ぶ

ポイント2 集団塾や個別指導塾などの授業形態から選ぶ

ポイント3 広告をみて選ぶ

ポイント4 塾選びサイトを利用して選ぶ

ポイント5 家からの距離で選ぶ

最近は塾も多様化していて、AIやタブレットを使用して授業をおこなったり、個別指導塾ながら特定の科目を集団塾形式で授業を行うところもあり選定が難しいところですが、お子様の性格や、取り組む意欲などを十分に考え、保護者任せ、子供任せにならないよう、お子様ともしっかり話し合って決めていきましょう。

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